雲をとおる波

このエントリーをはてなブックマークに追加

販売価格(税込):
440
作者:
衣斐 大輔
カテゴリ:
文学/文芸 > 小説

音楽で巡り合った若者たちの群像劇です。

彼らが織り成すドタバタ劇の一方で、この作品は「決別のうた」でもあります。「親しかった仲間や父との別れ」というテーマを裏で響かせております。
一人、また一人とそれぞれの道を歩き始める友の背中を見送りながら自分の道を模索する主人公の内面の移り変わりを、僕なりの筆致で表現してみました。
人は皆個性的だからこそ変わっていたり上手く関われなかったり、悩んだりするのだと思います。これは思春期に限らず、人生全般がそういう仕組みらしいです。そんな個性に振り回されながらも自分の道を切り開いていこうとする主人公は、冷静に見えて以外と「がむしゃら」感が滲んでおります。

また物語の終焉で主人公が「雲をとおる波」に対峙するシーンは、それまでの様々ないざこざをまとめ上げ美しく描きました。
別ればかりの物語ですが、最後は爽やかに駆け抜けます。粗さもあるかと思いますが、是非読んでみて下さい。 宜しくお願いします。

読書感想

この商品に対するご感想をぜひお寄せください。

この商品を買った人はこんな商品も買っています