札幌市内の児童館とミニ児童会館で実践している「むかしあそび」を、それぞれのあそびの達人たちが紹介しています。むかしのあそびのやり方がわかるだけでなく、その魅力、楽しさが伝わってくることでしょう。
　むかしあそび、伝承あそびは、かつては子ども同士のあそび集団の中で年上の子から年下の子に、お父さん、お母さんから子どもに伝えられてききました。
　今を生きる子どもたちは、練習なしに確実に簡単にできる道具を与えられることに慣れています。しかし便利さは同時に、例えば靴のひもを結ぶ技術など、生きるために必要な技術を習得する機会も子どもたちから奪っているのです。「生きていくための力」にあふれた子どもたちを育てたい、この本はこのような願いを込めて作られています。